葬儀に伴う遺体の運搬方法に関する注意点

2018年03月20日
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葬儀の場で故人との別れを済ませた後、火葬場まで移動して遺体を焼く必要があります。遺体は法律上は貨物として扱われるため、親族であっても自家用車で運ぶことは出来ません。遺体の運搬は貨物輸送業務の届け出を出している業者に依頼する必要があります。

通常は葬儀会社が遺体の運搬を行いますが、霊柩車の使用は別に料金が発生することが多いので事前の確認が不可欠です。また、霊柩車のデザインは華美な装飾が施されたものが従来の主流でしたが、価値観の多様化に伴い、現在では通常の貨物自動車と同様の質素なデザインの車両が増えています。

葬儀の参列者が火葬場への移動の際に乗り込む大型バスの貨物室に遺体を載せるプランを提示している会社もあるので、予算に合わせた方法を選べるのが現在では一般的です。霊柩車による遺体の運搬は故人の生家やゆかりのある場所の巡回をスムーズに実行出来る利点があります。

また、故人の親族が同乗することも出来るので、最後の別れの時間をより長く持つことが可能になります。会社によっては事故の際の補償問題を理由に同乗出来ない所があるので予め確認しておくのが遺族の務めです。故人との別れは出来るだけ時間をかけたいのが遺族の心情ですが、法律や社会的なマナーを遵守して見苦しくない姿勢で臨むことが大切です。

遺体の運搬方法に関する正しい知識を持ち、前もって最適な方法を決めておくのが別れの場で後悔しないための条件になります。